もうすぐクリスマス。サンタクロースが出てくる話は沢山あるけれど、どれを選べばいい?うちの子たちが特に気に入って繰り返し読んでいるお勧めの絵本を紹介します。
サンタクロースのお話
サンタクロースが出てくる絵本を探し始めると、その多さに驚くかもしれません。
でも好みに合う絵本を見つけるのはなかなか難しい。
サンタさんとはそもそもどういう存在で、どうやってやってくるのかなどを絵本を通して子どもが感じられるようなものを探して、選んだ本たちの中で、
特に我が家ではこの4冊の人気が高く、一年中、繰り返し何度も読んでいます。
サンタクロースの絵本4選
クリスマスのまえのばん
詩:クレメント・ムア
絵:ターシャ・テューダー
訳:中村妙子
出版社:偕成社
受賞歴:日本図書館協会選定図書(2000)
いきなりサンタさんが来て戸惑わないように、絵本でサンタクロースの存在を分かりやすく知って貰おうと考えている方には特に、この本がお勧めです。クリスマスの少し前に購入して読み聞かせるのも良いかなと思います。(うちはそうして子どもにサンタさんを教えました)
皆が寝静まった夜にサンタクロースがトナカイの引くソリでやってきて、煙突から入ってきて、プレゼントを靴下に入れて、そして帰っていく、というサンタクロースの基本的な動きがターシャ・テューダーさんの綺麗な絵で描かれています。
サンタさんがやってきて、起きていた子どもと喋ったり、何か事件があったりする面白おかしい本よりも先に、サンタクロースとはどういうものかを教えたかったのでうちはこの本を選びました。やや翻訳の日本語が堅い印象ですが、許容範囲だと思います。
挿絵を描いたターシャ・テューダーはアメリカの有名な絵本作家で、私がこの絵本を選んだ決め手はその挿絵の暖かな雰囲気だったのですが、月に照らされた雪の夜や、猫や犬が寛ぐ室内などが優しく美しく描かれています。描き込みも多く、ここにりんごがあるよ、とかこのネコさんは何してるの?など絵本の本筋以外の部分でも、何度も見返して楽しめる絵本だと思います。
クリスマスの三つのおくりもの
著者 : 林明子
出版社:福音館書店
この絵本は著者が林明子さんというだけで、安心感があります。
この本は手のひらサイズの絵本が3冊セットになったもので、それぞれ「ふたつのいちご」、「サンタクロースとれいちゃん」、「ズボンのクリスマス」というタイトルの、クリスマスにまつわる不思議で楽しいお話です。1つ1つはそれほど長い話ではありません。
サンタクロースが出てくるのは「サンタクロースとれいちゃん」の話。
幼稚園児の我が子には「ズボンのクリスマス」が特にヒットしていました。どれも明るく楽しい内容で、1冊読み始めると、結局3冊読む、という流れで繰り返し何度も読んでいます。ハードカバーで、小さい本ですが内側のページは普通の絵本の紙ですので、小さい子はめくるのが少し難しいかもしれません。力加減が難しいうちは親と一緒に読むのが良いかなと思います。
ぐりとぐらのおきゃくさま
作:なかがわ りえこ
絵:やまわき ゆりこ
出版社:福音館書店
言わずと知れたぐりとぐらシリーズにもサンタクロースのお話があります。
ぐりとぐらと一緒に、おきゃくさまが一体誰なのか想像して謎解き気分で読み進められるお話です。
カステラや森の動物たちも登場して楽しい気持ちで読み終わります。
サンタクロースがどういう存在かを知っている子どもにとっては、サンタさんにこんなふうに出会うって楽しそうと感じられる素敵な絵本だと思います。
パディントンのクリスマス
作:マイケル・ボンド
絵:R.W.アリー
訳:木坂 涼
出版社:理論社
ここで出てくるサンタクロースは、デパートにいるタイプのサンタクロースで、夜サンタさんが家にやって来る系のお話ではありません。パディントンシリーズといえば、どのお話も、パディントンが何かしでかして、最終的に大団円ハッピーエンドみたいな話なので、安心して読むことが出来ます。絵も綺麗でパディントンも可愛くて、お話も賑やかで、明るく楽しい気持ちになります。
そして理論社から出ているこのシリーズは、翻訳の日本語が自然な点も気に入っています。
この本は対象年齢が低学年〜とあるだけあって、少し長めなので集中力が持続するようになってからが良いと思います。一応、未就学児でも楽しめましたが、サンタクロースの存在が分かっている、サンタさんが何回か来たことのある子の方が理解しやすい話かな思います。
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